赤城元年
赤城と改元アンソロジー
2019(令和元)年、お代替わりを記念して企画した「改元アンソロ」です。5名の方からご作品をお預かりしました。
時代の変わり目を迎えて物思いにふける赤城さんや、何も変わらずに日々をおくる赤城さん。様々な赤城さんを是非お楽しみください。
B6判 並製 本文108ページ
作品紹介
こころざし
わたしはたたきのめされて惨めに沈んでいる――
しゃくりあげる赤城を、吹雪はしっかりと抱きしめる。 そして、共に涙を流し遠い自分を夢に見る。
赤城さんのために何がしてあげられるだろう……
この国の益々の繁栄を望む
昔から、この人は――
ステージの中央に立つ長門を見つめる赤城
その胸中に去来する思いは悲しみか、怒りか、悔やみか
新しい時代の門口で二人の視線は交錯する
天成る白鶴。地平す百舌。
届かない・見えない・不気味な――
翔鶴がじっと見つめてきたのは
漠然として掴みどころのない赤城の背中。
時代を越え、ようやく振り返った赤城
二人は、繋がる視線の中で――
元号はじめいづるころ
「畑仕事を手伝ってもらいたくて」
赤城が来て困ったように言う。
荒れ果てた旧都に今年も変わらず春が来る。
鄙びたる都に人はいぬれども……
おとのよきかな
「令和初の乾杯ですね」
赤城が微笑む。連休明けの晴天、花の金曜日、顔なじみ4人の飲み会で。 時代は変わった。けれども、日々は変わらない……
そんな夜、ふと足を止めると月がぼうっと見下ろしてくる。
更新情報
- 2019年8月11日 募集開始
- 2019年10月31日 募集・投稿締切
- 2019年12月21日 発行
- 2020年1月25日 砲雷撃戦!よーい!55戦目にて頒布
- 2020年3月20日 企画終了